オーティスは信じられない奴だったな。
オーティスが足を踏み入れるだけで、部屋全体がばっと明るくなったんだ。
エルヴィスと同じさ。違うのは肌の色だけ。
凄い男だったよ。 スティーヴ・クロッパー退屈な街に最高のプレゼントが届く。
これは数週間早い僕への誕生日プレゼントなのではないかと、勝手にほくそ笑む。
音質は、Live in Europe とはまったく別物と言える大変身。
痩せて荒っぽい音質だった Live in Europe に比べ分厚い豊かな音。
Live in EuropeではFA-FA-FA-FA-FAの前にGood to me!と連呼する女性ファンの声が入っていた。
が、本盤のオランピアのテイクでも同じ声が聞こえたので、オランピアでのテイクと Live in Europe を聴き比べたところ全曲一致。
但し後者では曲間のオーティスのコメントやショー冒頭の仏語でのアナウンスがカット。
最後の Try a Little Tenderness の後半のコーラス部分では、Live in Europe では聞こえなかったバッキング・ヴォーカルが聞こえる。
ライナーのビル・ベルモントの解説によると、今回のマスター整理作業の中で見つけた他公演の音源のものを貼り付けたとのこと。
要するにオーティスは本物のスターだったんだ。
私たちがでっち上げたものじゃなくてね。 フィル・ウオルデンTry A Little Tenderness あぁ今から40年以上前のヨーロッパの夜はこんなに熱かったんだ。
きっとお爺ちゃんになったり、お婆ちゃんになって、孫に話すのかも知れない。
あの晩のオーティスは赤いシャツを着ていたが、それよりも赤く燃え上がっていたよ、と。
ロンドンでの演奏が本当に凄い。
オーティス、MG's、Mar-Keys の3者が一体になって火を吹いて突っ走るようなパフォーマンス。
オランピアでの演奏より高速で突っ走っる Respect の凄いこと。
オープニングの興奮度も満点。音質も問題なし。
こんな凄いライヴなんてそうざらにない。
オーティスによく言われたもんだよ。
なぁフロイド
曲を聴いて肩が動かないようだったらグルーヴがないってことなんだ フロイド・ニューマンI've been loving you... この年の12月にはオーティスは飛行機事故で亡くなる。
その3年前の同日にサム・クックが射殺された。
こんな素晴らしい演奏の数ヶ月後の出来事には彼は此処からいなくなってしまうんだな。
そう思うと余計に切ない。
オーティスは4年半の音楽活動で、チャート入りしたシングルは21曲。
死後2年間で10曲がチャートインした。
本当にパワフルな男だった。心も身体も熱い男だった。
強烈なエネルギーの持ち主で、人をぐいぐい引っ張る力があった。
みんなオーティスが好きだった。ほんとに好きだった! ウェイン・ジャクスンMy Girl オーティスの唄が心震わすのは、Bookre & MG'sやMar-Keysの演奏が暖かく優しく熱いからだ。
オーティスと音楽を作ることをどれだけ幸せに感じていたかが伝わる。
僕は決してマニアックなソウル・リスナーではない。
だからそう思うのだろうけれどオーティスに限らず、Staxというレーベル、MG'sの演奏は素晴らしい。
StaxはSoulville(ソウルの都)と看板を掲げていた。
それはMotownのHitville(ヒットの都)と対照的なことだと思う。
彼らはヒット曲の量産工場ではなく、ソウルを世界中に発信していたのだ。
そして更に、StaxにしてもMG'sも白人と黒人の混成だ。
音楽の許では肌の色は無関係なのだ。
そのことを相も変わらず単一民族国家という幻想を未だに抱いている人が多い、この国で思う。
もちろん単なる出任せだったとも思うが、五族協和を謳う満州国や、大東亜共栄圏を旗印にした戦前の方が未だましな気もする。
朴春琴
1891年4月17日 - 1973年3月31日
慶尚南道出身。密陽漢文書塾・日語学校で学び1906年に来日。
土木作業員から手配師となって、清水組や佐藤工業・飛島組・熊谷組などの仕事を請け負った。
その一方で在日朝鮮人の相互扶助・地位向上に力を入れる様になり、1920年に李起東(イ・ギドン)らと朝鮮人労働者相互扶助団体である相救会を結成。
相救会の活動には土木工業会や前朝鮮総督府警務部長だった丸山鶴吉から支持を受け、翌1921年には相救会を親日融和団体である相愛会に改組、自身は副会長に就任した。
1932年には東京府4区(当時)から衆議院選挙に出馬し、当選。2期務めた。
政治家としては、朝鮮人・在朝日本人の参政権と朝鮮人志願兵制度を請願している。
翼賛選挙で落選。終戦直前には京城で大義党を結成し朝鮮独立運動家の一掃を試みるが成功せず、親日派民族反逆者に指名される。
その後日韓文化協会を結成すると共に、在日本大韓民国民団中央本部顧問・祖国統一促進協議会で活動した。Satisfaction 閑話休題。
Stax、そしてMG'sは、キング牧師の I have a dream を具現化したかのようだ。
そのStaxも潰れる。キングもマルコムXも暗殺される。
そしてアメリカはベトナム戦争へと向かう。
Soulが終わり、血と硝煙の匂いがするFunkへと音楽も変わる。
どうやったらオーティスと肩を並べて歌えるか分からない、と言ったのを覚えてるわ。
彼は一言。
何言っているんだよ。きみはメンフィスの人だろ。テネシーじゃないか。大丈夫だよ。
それでアドリブでやったら、凄く巧くいったのよ カーラ・トーマスいつかメンフィスへ行きたい。
ニューオリンズからミシシッピを遡る旅をしたい。
ブルースとソウルの足跡をシカゴまで追ってみたい、と思う。
OTIS REDDING / LIVE IN PARIS AND LONDON
スタックス・ミュージアムの完成、新生STAXの再興などで注目を浴び、リイシューの機会も増えてきているSTAX関連作品。
STAXといえばやはりこの人、ソウル代名詞、OTIS REDDING。
先頃発売された「オーティス・ブルー(コレクターズ・エディション)」の感動も冷めやらぬ中
今回の逸品もなかなか。60年代後半、隆盛を極めたSTAX/VOLTレビューでの彼のライヴ音源を一枚にまとめた作品であります。
初出音源が含まれるのかは要調査。
基本的にはOTIS名義によるアルバム「LIVE IN EUROPE」と、オムニバス「STAX/VOLT REVUE」で聴くことができる音源をまとめあげたもの。
(1)〜(8)までが1967年3月17日ロンドンのFINSBURY PARK ASTORIAでの公演
(9)〜(19)までが同年3月21日パリのOLYMPIA THEATREでの公演による音源。まさに「ヨーロッパのオーティス・レディング 完全版」といった趣。
2008年デジタル・リマスタリング音源を採用ということで、間違いなく"マスト"なアイテムであります。